Gnumeric を開くと、ワークシートのビューが表示されます。ここで、スプレッドシートを使う作業のほとんどが行われ、また、Gnumeric の各種サブダイアログにも、すべて、ここからアクセスすることができます。
ワークシートのビューは、いくつかのメインエリアに分かれています。メニューバー、ボタンバー、入力領域、メイン・セル領域、情報領域です。Figure 4-1 を参照してください。
メニューバーのデフォルトの位置は、アプリケーション・ウィンドウの一番上です。メニューバーを使って、よく使われるいくつかの機能に、迅速かつ整然とアクセスすることができます。
新しいワークシートを作成します。ウィンドウに新しいワークシートを開きます。
既存のワークシートを開きます。ファイルが選択された新しいウィンドウを生成します。
カレントのワークシートを保存します。すでに名前を付けて保存してあるファイルなら、この機能によって、暗黙のうちに新しいファイル名で保存されます。初めて保存するファイルなら、ファイル名とパスの入力が求められます。
ファイルを新しい名前で保存します。新しく作成されたファイルを保存したり、ファイルを別の名前で保存したりするのに使います。
プラグイン・ダイアログを開きます。プラグインの読込みや保存に使います。このダイアログで、読込み済みのプラグインをリスト表示ができ、また、プラグインの追加をすることもできます。
カレントのワークシートを閉じます。
開いているワークシートを閉じて Gnumeric を終了します。
現在選択されているセルのコンテンツを切り取って保存します。
後で貼り付けられるように、現在選択されているセルのコピーを作成します。
カーソル位置のカット・バッファにあるすべての内容を貼り付けます。
カット・バッファから貼り付けますが、貼り付ける内容に関しては、より多くのオプションがあります。フォーマットだけ、あるいは値だけを貼り付ける場合などに便利です。
ワークシートにあるすべてのセルを選択します。
すべてのセルを消去します。
選択したセルのフォーマットを消去します。
「ジャンプ」先のセルを指定することができます。
ボタンバーには、よく使われる機能を表す数多くのアイコンがあります。これらのツールにすばやくアクセスできるようにと設けられたものです。
New File.
新しいファイルを作成します。
Open
既存のファイルを開きます。
Save
カレントのワークシートをディスクに保存します。
Cut
現在選択されている範囲にあるセルをカット・バッファにコピーして削除します。
Copy
現在選択されている範囲にあるセルをカット・バッファにコピーします。
Paste
カット・バッファのコンテンツをアクティブ・セルに貼り付けます。
Left justify..
セルのコンテンツをセルの左に揃えます。
Center
セルのコンテンツをセンタリングします。
Right Justify
セルのコンテンツをセルの右に揃えます。
Bold
カレントのセルを太字体にします。すでに太字体になっている場合は太字体から変更します。
Italic
カレントのセルのスタイルをイタリック体に変更します。
Line
ワークシートに線を作図します。
Arrow
片端に矢のついた線を作図します。ポインタです。
Box
ワークシートに四角形を作図します。
Ellipse
ワークシートに楕円や円を作図します。
ボタンバーのすぐ下にあるのがデータ入力領域です。小さな領域ですが、ここに、カレント・セル・インジケータ、 確認 ボタン、キャンセル ボタン、セル・コンテンツの詳細な編集に使う入力領域があります。Figure 4-2を参照してください。
スプレッドシートに対する作業のほとんどは、メイン・セル領域、すなわち、ワークシートのうち、大きなグリッド状の部分で行います。ここが、すべての数式やデータを入力する場所であり、スプレッドシートに対する作業の中心となる部分です。
スプレッドシートの端には列ラベルと行ラベルが付いています。列ラベルはアルファベット順に、シートの上端に横に並びます。Figure 4-4 を参照してください。行ラベルは数字の順に、シートの左端に沿って縦に並びます。Figure 4-5 を参照してください。
ワークシートの一番下のセクションは情報領域です。ここには、現在選択されているセルについての情報が入っています。またここから、ズームイン、ズームアウトに使うボタンにアクセスすることができます。シート・インジケータもここにあります。
左端にシート・インジケータがあります。複数のシートを含むワークブックでは、含まれているシートの数がここに示されます。また、該当のタグをクリックして別のシートに移動することができます。この機能はまだ実装されていません。
Zoom in (Figure 4-7)ボタンと Zoom out (Figure 4-8) ボタンも情報領域にあります。Zoom in を押すとスプレッドシートを拡大してシートの細目を表示させることができます。Zoom out を使うと、細目は見えなくなりますが、スプレッドシートの表示範囲を広げることができます。また、View メニューと Zoom オプションを使って変更することができます。